ズートホーン00のこれからどうスラッヂ

「これからどうする?」の土佐弁「これからどうすらぁ?」とMy Favoriteロックンロールバンド「ザ★スラッヂ」をかけて、一時どこかで流行った言葉。そんな、将来への不安をこじらせたような物言いをいまも引きずる、たっすい(頼りない)ブログ。

喝!タルイバンド「らんりゅう」と片岡理「らんりー★YOU」


5月10日(金)は秋葉原グッドマンで「喝!タルイバンド」を観た。
喝!タルイバンドは垂井ひろしさんのリーダーバンドで、
スラッヂの故・片岡理さんが一時在籍していたことがある。
垂井さんのお話によると、片岡さんがベースとして在籍したのは1980年春から約1年弱(その後片岡さんは体調を崩し、約1年間高知に帰郷。喝!タルイバンドは帰郷前だけの在籍となってしまった)。
そんな在籍中にできた曲のひとつが片岡理作詞・作曲の「らんりゅう」で、
この曲こそが片岡理「寒いおでんは背中から」(http://www.discogs.com/%E7%89%87%E5%B2%A1%E7%90%86-%E5%AF%92%E3%81%84%E3%81%8A%E3%81%A7%E3%82%93%E3%81%AF%E8%83%8C%E4%B8%AD%E3%81%8B%E3%82%89/release/2629456)のc/w、「らんりー★YOU」の原曲なのである。
もともとは垂井さんのご友人が監督した自主制作映画のサントラ用に提供した曲だという。

以下は片岡理CDシングル「寒いおでんは背中からReturns」(必読→ http://dr-blog.asiandrug.jp/archives/2006/03/cd.html)の歌詞カードから。


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らんりー★YOU

いつの日からかそれが 始まることになっちまい
突然そうに見えて 土の下では違ってた

いつの日もそれを とがめるものはいない
流れるからだ見つめ 雲の上では笑ってた

みんなが望んだことらしく
誰もが決めたことらしい

そいつはまやかし 大違い
知らないうちに 思うつぼ

誰が始めた 誰がゆるした
おれもあんたも あんたもおれも

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ちなみに3~4行目「いつの日もそれを/とがめるものはいない/流れるからだ見つめ/雲の上では笑ってた」の部分は、垂井さんが後に付け加えた歌詞とのこと。
片岡さんの最初にリリースしたシングルにはこの部分は入っていない。
が、なぜかCD化したときにこの歌詞が復活している。
片岡さんはおそらくこの部分も気に入っており、長く歌ううち誰の歌詞なのかすら忘れていたのでは、というのは垂井氏の推測。私もそれはアリエル・ベンダーだなと。。

つぎにイミテイションズ版「らんりー★YOU」(1984年)をきくと(http://www.linkclub.or.jp/~megumix/public_html/imitations/setlist%26music.html)、ここでも追加部分を歌ってる(「雲の上では」を「月の下では」と歌っているようだ)。ベースかっこいい!
さらにきゃべつ山田氏との死力回復センター版でもフルに歌ってる。サンバ風アレンジに乗せ、新たな歌詞(「借りたものは返さなきゃだめでしょ~」)を加えてるとこが笑える。
https://myspace.com/shiryoku2010/music/song/-you-63795080-69771833

…つうことで、すっかり聴き比べになったが(汗)、この日のグッドマンで、ようやく原曲「らんりゅう」を聴くことができた私。イントロからじわっ…。垂井氏もいってたが当時流行ってたトリオ、ポリスを思わせるアレンジ。いま聴ける音源の中ではイミテイションズ版にかなり近いかな。
そのほかの曲もWho、AC/DC的なストレートで切れ味あるハードロック。明快で意志の強さが滲みでてるというか。しかもどれもシングル切れそうなキャッチーな曲が気持ちよかった。喝!タルイバンド、イカス~!

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