ズートホーン00のこれからどうスラッヂ

「これからどうする?」の土佐弁「これからどうすらぁ?」とMy Favoriteロックンロールバンド「ザ★スラッヂ」をかけて、一時どこかで流行った言葉。そんな、将来への不安をこじらせたような物言いをいまも引きずる、たっすい(頼りない)ブログ。

東陽一『四季・奈津子』清水宏レトロスペクティブ2回目『何故彼女等(ら)はそうなったか』

四季・奈津子 [DVD]

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東陽一『四季・奈津子』を東映チャンネルで久しぶりに観た。『サード』『セカンド・ラブ』と共通する空気感がしっくりくる。正直、新幹線で出会う奈津子(烏丸せつこ)と詩人・田村隆一との会話シーン位しか覚えていなかった。田村隆一がエセーニンやアランを語るくだり、奈津子に喋ってるのか烏丸せつこに喋ってるのかはっきりしないまま、興に乗ってくるところがいい。烏丸と阿木燿子のヌードシーンも息をのむ。同じく東陽一監督、烏丸せつこ主演『マノン』もまた観なければ。マノンはTENSAWの主題歌もいかしてた。

6月23日(日)
高知から帰った翌日、その日に大分から飛行機で東京に来た友人S石くんと約32年ぶりに再会。神田の改札近くで待ち合わせたのだけど、会った瞬間お互い確信が持てない感じが奇妙だった。目を見合わせて、「あっ!?」「そう?」みたいな。S石くんは髭をたくわえてたし、体型も違う。飲み屋で30cmくらいの距離でしげしげと顔を見合わせたのが面白かった。たしかに彼だ。目、笑顔、声…。そうそう歩き方が変わっていない気がした。向こうも俺以上にめずらしそうにおれを見る。「やっぱり面影あるねぇ…」と(笑)。当時同じ会社に入り、同じ寮に住み、よく一緒に行動してた2人。こういう再会はありがたいなと痛感した。仕事の打ち上げで来たそうだが、そうそうはこれないだろう。仕事で高知に行くこともあるらしい。東京、高知、大分…さて次はどこであえるのだろうか。

6月25日(火)
京町フィルムセンターの清水宏レトロスペクティブで『何故彼女等(ら)はそうなったか』(1956)。舞台は戦後間もないころの香川県。丸亀城のすぐそばの「少女の家」という厚生施設に暮らす女の子たちのそれぞれの事情を描く群像劇。丸亀城内の風景、観音寺の三架橋も今とあまり変わらないかも。観音寺は『青春デンデケデケデケ』とロケ地がかぶってる。香川京子の女先生と芸者置屋の女将・浪花千栄子は代役は不可能なレベル。「イヒヒ」笑いの浪花千栄子、この子にはお金がかかってまんのでっせ、返すわけにはいきまへん的な口上は唯一無比かも。
「みなさん、どうかこの子たちを暖かい手で抱いてやってください」最後の香川京子のナレーションが清水節。泣けるぅ(片岡理風)。

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