- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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6月23日(日)
高知から帰った翌日、その日に大分から飛行機で東京に来た友人S石くんと約32年ぶりに再会。神田の改札近くで待ち合わせたのだけど、会った瞬間お互い確信が持てない感じが奇妙だった。目を見合わせて、「あっ!?」「そう?」みたいな。S石くんは髭をたくわえてたし、体型も違う。飲み屋で30cmくらいの距離でしげしげと顔を見合わせたのが面白かった。たしかに彼だ。目、笑顔、声…。そうそう歩き方が変わっていない気がした。向こうも俺以上にめずらしそうにおれを見る。「やっぱり面影あるねぇ…」と(笑)。当時同じ会社に入り、同じ寮に住み、よく一緒に行動してた2人。こういう再会はありがたいなと痛感した。仕事の打ち上げで来たそうだが、そうそうはこれないだろう。仕事で高知に行くこともあるらしい。東京、高知、大分…さて次はどこであえるのだろうか。
6月25日(火)
京町フィルムセンターの清水宏レトロスペクティブで『何故彼女等(ら)はそうなったか』(1956)。舞台は戦後間もないころの香川県。丸亀城のすぐそばの「少女の家」という厚生施設に暮らす女の子たちのそれぞれの事情を描く群像劇。丸亀城内の風景、観音寺の三架橋も今とあまり変わらないかも。観音寺は『青春デンデケデケデケ』とロケ地がかぶってる。香川京子の女先生と芸者置屋の女将・浪花千栄子は代役は不可能なレベル。「イヒヒ」笑いの浪花千栄子、この子にはお金がかかってまんのでっせ、返すわけにはいきまへん的な口上は唯一無比かも。
「みなさん、どうかこの子たちを暖かい手で抱いてやってください」最後の香川京子のナレーションが清水節。泣けるぅ(片岡理風)。