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ズートホーン00のこれからどうスラッヂ

「これからどうする?」の土佐弁「これからどうすらぁ?」とMy Favoriteロックンロールバンド「ザ★スラッヂ」をかけて、一時どこかで流行った言葉。そんな、将来への不安をこじらせたような物言いをいまも引きずる、たっすい(頼りない)ブログ。

蜘蛛凍死 杖やりつつく爺の影

1月8日
栃木県真岡市の小さな村落にある養鶉場にうづらを見にいった。齢八十も越えたふうなご主人が、杖をついてゆっくり場内を案内してくれる。途中、ふと足を止めて足元の何かを杖でつつき、手にとって、また捨てる。見ると大きな蜘蛛が丸まって死んでいる。こんな蜘蛛はここではめずらしくないのだなと察した。お爺さんは蜘蛛を弔ったような気がした。
田舎の高知では、家に生息するアシダカグモ(直径10~13センチ)を見て育ったので蜘蛛には愛着がある。外にあった古い便所の内側の壁にもよくはりついていた。客が便所から出てきて「蜘蛛がおった!」と驚くとオカンは「うちは蜘蛛を大事にしゆきね」といい、客をきょとんとさせていた。お腹に卵の袋をかかえてるときは、やがて小さな蜘蛛がうじゃうじゃ出てくる。また、ハエトリ蜘蛛が好きなオカンは障子の隅に巣をつくる様子を観察し、朝何時に蜘蛛が外出し、夜は何時に帰宅するのだと知っていた。
「風薫」の句会で、初詠みで「死」はあまりよくはないという意見がでたけど、これは実は蜘蛛なら死体でも詠みたいという愛情の裏返しなのだった。もう一度あの手のひら大のアシダカグモを見てみたいと思う。

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女郎蜘蛛のオスとメス。大きなメスはやがてオスを食べてしまう。(2007年10月10日、高知県南国市にて撮影)