火星の女神イサス (創元推理文庫 601-2 火星シリーズ 2)
- 作者: エドガー・ライス・バローズ,厚木淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1979/09
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
◍よいと思ったことば、またはうまい言い方◍
壁ぎわに身を寄せながら獄房の入口のすぐそばまでにじりよった。そして衛兵が現れたら一刀のもとにその頭蓋骨を叩き斬ろうと、長剣を頭上にふりかざし、両手でしっかり握りしめた。そいつが戸口に近づいてくる足音がしてからのことは、くどくど述べる気がしない。一、二分後にタルス・タルカスはワフーン族の戦士の飾りをつけ、螺旋通路にむかって、廊下伝いに急いでいたといえば充分だろう。(249ページ)
☆
イサスはにくたらしいババアだ。ジョン・カーターはせっかくデジャー・ソリスと再会したのにあんなことになった。いったいデジャー・ソリスともう一人のスビアのどっちに剣はささったのだろう。三巻がたのしみだ。スリルにあふれている。
(1974年8月某日)