ズートホーン00のこれからどうスラッヂ

「これからどうする?」の土佐弁「これからどうすらぁ?」とMy Favoriteロックンロールバンド「ザ★スラッヂ」をかけて、一時どこかで流行った言葉。そんな、将来への不安をこじらせたような物言いをいまも引きずる、たっすい(頼りない)ブログ。

俺が危い~磯上のヤマザクラ、雲巌寺見た

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 4月20日 この日は昼過ぎに宇都宮中心部から車で約15分の「おふくろの味・希望(のぞみ)」(宇都宮市海道町)でランチ。駐車場のまわりは畑が広がり、足元にはタンポポが綿玉を伸ばしている。花は地上に近く咲くのに、綿玉になると急激に伸びるのは、なるべく遠くまで種子を飛ばしたいからだという。そんなことも初耳な私である。

うどん定食は名物の「小鉢いろいろ」がつき、最初に出てくるおにぎりパンと食後のコーヒーを合わせて500円というお得さ。

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おにぎりをくるんだパン。
このあとどうするかはもちノープラン(ちなみに最近私につけられたキャッチフレーズは「ノープラン・ノーマネー」…)だったが、ふと思い立ち、この日の新聞に載ってた大田原の「磯上のヤマザクラ」を見に行くことに。携帯で記事を検索すると「両郷の八溝山登り口」とあったので、ナビを大田原市両郷にセット。陸羽街道(4号線)を北上し、氏家で右折してからに旧陸羽海道を東に走らせた。このへんからさくら市になる。なんとなく大田原(市)から遠ざかる感覚におそわれるが、まぁ大丈夫だろう。しばらくいくと喜連川という温泉街があらわれる。最初「きれんがわ」と読んでたが「きつれがわ」だった(笑)。「道の駅きつれがわ」が見えてきたので休憩がてら挿入。産直のきのこ類を買い、アイスのお店で名物らしき吟醸酒ジェラートを喰らう。美味し。

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ここからまた延々と那須烏山市那珂川町大田原市とクルマを走らせるうちにどんどん秘境めいてきた。こないだ見た大田原ムービー『そして泥船はゆく』のキャッチ「ここが世界の掃き溜め」がしっくりする。そしてようやく八溝山のふもとに。この山は栃木と福島、茨城の県境にまたがっているようだ。「磯上のヤマザクラ」と書かれた看板が見えだしたが、看板が途切れたところで道を間違えた。途中焚火をしてるおじさん二人がこちらをみてニヤッと笑った。その目は「そっちは違うよ」と言っていた。道路はアスファルトが途絶え、鉄筋の碁盤の目になり、土砂道に。その先で、ブルドーザーのなかで休憩してるおじさんと目があった(笑)。逃げ場所を見つけて、気まずい感じでUターン。焚火の2人組にあらためて道をきき、ほうほうの体で目的地に到着(汗)。

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天然記念物「磯上のヤマザクラ」とお婆
その後、少し足を延ばして世俗とは別世界ときいていた大田原の「雲巌寺」に向かう。途中「俺が危い」という強烈な看板に何回も出くわした。

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あとできくに、なんと雲巌寺の元住職の方が書かれたものだという。極めて哲学的な究極のコピーの謎もそれで解けた。http://anthony3b.blog108.fc2.com/blog-entry-4175.html

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で、途中ガソリン補給とトイレ休憩をかねて両郷SSと書かれた古めかしいGSに挿入。「トイレお借りしていいですか」ときくと、社長と思しきおじさん、ぼそっと「ないです」。まったくやる気がみられず、公衆トイレの場所をきいても「この先の交差点とこ…」などと適当な受け答えに終始するのだった。まさに終わってる感じだったが給油機がやけに渋いので心の中では許していた(笑)。

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雲巌寺にようやく到着。人っ子ひとりいない荘厳な空間には、へたに有名なお寺よりも数倍ありがたみを感じさせられた。

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帰りは、行きにスルーして気になってた那珂川町のフルモト「雑誌館」に挿入。手前半分が漫画や一般書籍で奥半分がアダルト系。いわゆる隠語でいうところの「江口」だったが雑誌、SF、コミックスも意外充実していた。客はいないしシーンと静まりかえっている。店主のおじさんもマニアックな風情で、もくもくとPCをにらみ、フェイスブックのチャットらしきポコポコいう音だけが店内に響いていた。自分はとりま萩尾望都百億の昼と千億の夜」(秋田文庫)50円を購入(笑)。フルモトの空気を吸うと、長年の習性か妙な満足感が湧いてくるから不思議。太田原と那珂川町を完全制覇したような気分で帰途についたのだった…。