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ズートホーン00のこれからどうスラッヂ

「これからどうする?」の土佐弁「これからどうすらぁ?」とMy Favoriteロックンロールバンド「ザ★スラッヂ」をかけて、一時どこかで流行った言葉。そんな、将来への不安をこじらせたような物言いをいまも引きずる、たっすい(頼りない)ブログ。

李香蘭の死を悼む

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李香蘭こと山口淑子が亡くなった。一時期映画はもちろんのこと、評伝をむさぼり読み、写真集、CDまで買い求めたこともあった。いちばん遠い記憶だとやはり70年代の「3時のあなた」か。その番組で中東に出向き、重信房子に取材してたのを知ったのはずいぶんあとだけど。
映画では山口淑子名義の戦後作などが高い評価を得ているけれど『支那の夜』など李香蘭名義での圧倒的な輝きが記憶に残る。
サミュエル・フラー『東京暗黒街~竹の家』にシャーリー山口名義で出るときのエピソードが痛快で好き。シャーリーの売り込みをスタッフにきいたフラーは、かつて日本で観た『支那の夜』を思い「日本人女優はヨシコ以外考えられない」と、同一人物と知らずことわろうとしたのでした。さすがフラー…。
満映トップスターとして凱旋したときのいわゆる「日劇七廻り半事件」を知った時は、はるか過去のことなのにその人気の凄まじさに興奮した。日中の敵対関係のなかで、日本人の素性を隠して漢奸(中国人なのに祖国中国を裏切る罪)として軍事裁判にかけられ処刑寸前までいった実話もすごいけど、その両国どちらでもトップスターまで登りつめたのは中国語も日本語もネイティブそのものだった語学力もさることながらやっぱしたぐいまれな美貌にあることは間違いないかなと。わたすも例にもれずクラクラとやられたわけです、時代を超えて。ええ(笑)。あと生まれが自分の母と1歳違いというのも親近感を感じていたひとつ。何かとてつもなく大きなものが失われたよう。ここに謹んで彼女の死を悼み、心よりご冥福をお祈りする次第です。R.I.P.