2024-01-01から1年間の記事一覧
「し、真実とはなんでしょうか、皆さん?」「ほんものの、バ、バンドがでてこんと高知はヤバイぞ、おい!」(不良外人・HANDA先輩) 高知アンダーグラウンド音楽シーンのメッカ、高知CHAOTIC NOISEおよび母体となるK-CLUB(インディーズレコ&CD、ウェアや怪…
甲へ乙へと母辿りけり時鳥 夏鶯ところ変へつつだべる旅 通学路小さくなりたり時鳥 スリッパあふるネカフェの廊下時鳥 編曲もやっぱ京平夏鶯 体育館と猪木の記憶時鳥 食べ忘る海苔ひと袋時鳥 缶余るチエツクアウトや夏燕 時鳥空港までのしづかな雨 (5/19自由…
わたあめの機械音して初桜 花冷えの固定されたる双眼鏡 鉄塔の朽ちたメガホン桜騒 (3/24吟行) 水道工事人の雑談きくや雀の子 十キロの巨猫身構へ雀の子 おばちやんの丁度来る頃雀の子 班長に戸惑ふ家に雀の子 蠅生まるぶるぶると翅ととのへて ジェリーもペ…
母陽炎えり後免西町一九一 鳥雲にポストをすべる本二冊 ふるえる手譜面にふれて春の宵 乱読のあいまに春の遠き音 ボサノバっぽくかるくアレンジ草青む (「藍」5月号)
直筆の行き交ふ時代うららけし取りかへせない投函ひとつ春の宵立春やズレて固まる切手かな左四つ全盛時代冴返る下級生来て卒業の羽根胸元にバレンタインデー先に舟唄歌はれるビー玉の溜まる窪みや春浅し下請けの下請け直に梅の花濃密なとき経て疎遠朧かな(…
戦火と消へし映画フイルムや年忘れ寒椿庭師の大家また庭にレコードの針飛ぶ海や千鳥来る子より孫少なき父や寒卵雪だるまひと文字直し入れ脱稿探梅や面影なにもない戸塚冬菫郵便受けに指伸びる山眠る畳みしままの卓球台自分を出しすぎて海鼠横たはる (自由俳…
一柳慧の旋律千鳥来る活版の文字をなでゐし去年今年元旦の炭酸水の蓋固し元旦や揃はぬ人を思はるる松過ぎて集金はじむ組合費松過ぎのワインに浮かぶコルク屑松過ぎてごはん食べなと猫に声地下のミラノ二階のロマン淑気満つ脱稿やラスト一行淑気満つ (自由俳…